書名/作者 | オススメ度 | |
青い炎 /貴志祐介 |
★★★★☆ | 主人公の高校生の少年が、完全犯罪を目論み、 緻密な計画のもと実行する。完璧に見えたその計画が思いがけないところからほころびはじめ、少年を追い詰めていく・・・。序所に追い詰められていく少年がすごく切なくて、どうにかして彼が救われないかと、それだけを思いながら読んでました。最後には悲しいオチがついていて、なかなかやり切れない思いになります。 |
深夜特急 /沢木耕太郎 全6冊 | ★★★★☆ | 作者である、自身がインド・デリーからロンドンまで乗り合いバスで行くという、 その昔の電波少年の企画や、あいのりの原型ともいうべき作品。 テレビと違って、本当に一人で旅をしているので、 テレビの旅ドキュメントものとは一味違う。一般人受けする観光地化されたところにはまったく興味がなく、 その土地の人間の、一般的な暮らしを追い求める姿は、真の旅人の姿だろう。これよんで、26歳までに外国に一人で 旅をするんだーーー!!と思う若者も多いだろうけど、なかなかこの人みたいな旅はできないだろうな。 ワタシがいままでしてきたのは旅行であって、旅ではなかったのだとつくづく思いました。が、男であってもこの人 みたいな旅をする勇気はなかっただろうな。 |
嗤う伊右衛門 /京極夏彦 | ★★☆☆☆ | 四谷怪談をアレンジした作品。疱瘡を病み、美しかった岩の顔は、誰もが恐れる姿になってしまった。 そんな岩を受け入れ、夫婦となった伊右衛門。周囲の人たちの思惑と運命に弄ばれ、愛し合っていながら引き裂かれる …とまぁ、ワタシが知っていた四谷怪談とは全然違うし、岩も実に気性の激しい女性に描かれている。しかし、時代背景のせいか、 「え!?なんでココで怒って、アレは許せるの?」みたいなことが結構あって、岩にあまり感情移入できなかった。 なにより、(ワタシがアホなのかもしれないが)難しい漢字をルビなしで書いてあるので、ちょっと読みづらい。 ”嗤”って字も普通じゃ出せないよね・・・。 |
度胸星 /山田芳裕 全4巻 |
★★★★★ | 漫画。主人公度胸が、宇宙飛行士を目指し過酷な試練を受けていくストーリー。 珍しいジャンルの漫画だが、これが面白い。主人公度胸のバイタリティはいつもびっくり。 超オススメなのだが、何故だか途中で打ち切りになってしまい、4巻で終わってしまった。 漫画自体も、もう絶版になっているとのことなので、読んでみたい人は、必死で古本屋を 探してほしい。でも本当に面白いんだってば。再開してくれないかなぁ。 |